改革 innovation 2004 6 9
日本人は、「貯金民族」と言われます。
日本における個人の金融資産は、1400兆円で、
このうちの多くが、貯金だと言われています。
外国に比べれば、金融資産が、貯金に偏っていると言えます。
しかし、それでも、問題はなかったのです。
銀行は、集めた貯金を、企業に融資してきたからです。
ところが、ここ数年、
銀行は、集めた貯金を、企業に融資しないで、
国債に注ぎ込んできたのです。
これでは、お金が循環しません。
「お金が死んでいる」と言えるでしょう。
このように、従来の金融システムが機能しなくなった現在では、
「新しい流れ」を作っていかないと、お金が死んだままとなります。
そこで、1400兆円とも言われる個人の金融資産が、
株式市場へ流れるように、システムや制度を作っていく必要があります。
最近では、優良企業や成長企業は、
銀行から「お金」を借りないで、株式市場から資金を調達するようになりました。
銀行から「お金」を借りると、返済しなければなりません。
しかし、株式市場から資金を調達すれば、「お金」を返済する必要はありません。
このように、「新しい流れ」ができてきた現在では、
個人の金融資産が、株式市場へ流れるように、
新しいシステムや制度を作っていく必要があるのです。
もちろん、企業も配当金を重視していくべきでしょう。
さらに、日本は、「贈物文化」の国ですから、
株主優待制度も重要です。
単に、配当金がいいからと言って、株主にはならないと思います。
株主優待制度がポイントになると思います。